教会総会のご案内

2016年度 西岡本キリスト教会 定期総会
4月24日(日)13時~ 礼拝堂にて


「バプテストの教会総会とは何か」

わたしたちは二千年に及ぶキリスト教会の歴史の中で、17世紀に起こったバプテストという群れを継承しています。世界中にバプテスト教会は数多くありますが、その系譜が最初期にまで遡れる教会はそう多くありません。その中で「バプテストとは何か(他のキリスト教会とどこが違うのか)?」という問いに、「バプテストとは総会である」と答えた人がいました。それは「教会会議は、すべての人が受け入れられる決定をするための意見や提案を分かち合うことではなく、キリストのみ心を確かめること、すなわち神の人間に対するご意思を尋ね求めるために、そこに集められた者たちが真剣に努力することである」との言葉によく現わされています。バプテストとは、そこに集う教会員が互いにこの努力を徹底して行ない続ける信仰の家族であり、他のどのような上部団体も持たず、まして、教会指導者の意見が優位に立つ会議ではなく、そこで顔を合わせるひとりひとりが信仰によって起こされた思いを互いに交わし、そこに示される声を聞き分ける耳を互いに持ち合うことが大切な使命なのです。だからこそ、この総会決議が最も権威ある意思として尊重されるゆえに、バプテスト教会の運営は総会によって始まり、そして終わります。そういう意味において、この世界でなされる例えば多数決による民主的な会議とも異なる、キリストの名において満場一致を目指す、ひとりひとりの責任がもっとも問われる会議の在り方と言えるでしょう。

(牧師 藤岡  荘一)

<参考文献>
「バプテスト教会の形成」 N・H・メアリング/W・S・ハドソン著

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